亡くなられた方の姪という女性から、ご依頼をいただきました。
故人様は生涯独身でお子様もおらず、相続人にあたるのが姪と甥の2人しかいないとのことです。
亡くなられて2週間経っていないとのことで、かなりハイペースで遺品整理のご依頼をされるなと思いましたが、やはり賃貸住宅に暮らしている方でした。
賃貸住宅の場合、解約しない限り借主が亡くなって誰も住む人がいなくなっても家賃が発生してしまいます。
相続人が払う必要があるため、早めに遺品整理を行い、賃貸住宅の明け渡しをする必要が出てきます。
できる限り早く明け渡しができるようにしたいとのことで、見積もりしたその場でご承諾をいただいた次第です。
古い家具や使い古した家電製品ばかりで、自分たちが譲り受けるような高価品も持っていないと思うので、とにかく処分をしてほしいというご要望でした。
と言われても、片っ端から遺品を回収していくことはしていません。
ご遺族は気づかなくても、高価な価値のあるものや形見になりそうな品、相続などに関連する資料や遺言書、ご遺族が存在を知らなかった預金通帳や保険証券、逆に借金の契約書や明細書といったものが出てくるケースもあるからです。
長年の経験則をもとにチェックしながら、お部屋の片付けをしていきます。
すると、預金通帳と保険証券が見つかりました。
預金通帳の記帳が5年以上前で終わっていたため、現在残高があるかは確認しないとわかりません。
ですが、後日連絡したところ、数百万円の残高が残されており、相続することができたとご報告いただきました。
保険証券は受取人がご依頼者である姪になっており、「知らなかった。」と驚かれている様子です。
こちらも後日、保険会社に確認したところ、契約が残されており、医療特約も付いていたとのことです。
おかげでご依頼者が立て替えていた最後の入院費用をはじめ、葬儀代や遺品整理の費用に充てても、余りある保険金が受け取れたと感謝のご連絡をいただきました。
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